多様化する火災保険の選択のポイントは?

損害保険と聞いてすぐに頭に浮かんでくるのは自動車保険や火災保険、傷害保険などですが、私たちの生活の中で一番身近な保険は自動車保険と火災保険ですよね。
自動車保険は「車両保険」「対人」「対物」「搭乗者傷害」「無保険者障害」などと言うように比較的自分がどんな保険契約をしているか思い浮かんでくるのではないかと思います。
しかしながら、火災保険はもしも何かあった場合にどんな補償内容で保険金がもらえるのか分かり難いのではないかと思います。
そんな人達のために火災保険について書かれた記事を読売新聞で目にしましたので、ちょっと紹介をしてみたいなと思い掲載をしてみました。



多様化する火災保険 ~選択のポイントは?~
(2008年11月27日 読売新聞)

ファイナンシャル・プランナー 竹下さくら

メジャーな損害保険と言えば火災保険・自動車保険・傷害保険ですが、中でもとりわけ身近なのは「火災保険」ではないでしょうか。
けれども、「補償内容をよく知らない」「どんな種類があるかわからない」という人は意外と多いようです。
今回は、火災保険のこれまでの変遷と選択のポイントを見ておきましょう。


3種類の火災保険が混在

 10年前までは二者択一、つまり「住宅火災保険」または「住宅総合保険」のいずれかを選ぶというのが、火災保険選びの基本でした。

 火災保険の主な補償内容をあげると

 (1)火災・落雷・破裂・爆発
 (2)風災・ひょう災・雪災
 (3)水災
 (4)盗難・盗難に伴う汚損・き損
 (5)給排水設備のトラブルによる水濡れ
 (6)物体の落下・飛来・衝突・騒じょう等
 (7)暮らしにまつわる破損・汚損

 などがあります。このうち、住宅火災保険は(1)~(2)、住宅総合保険は(1)~(6)までの補償をワンパックにしたタイプです。

損害保険会社の多くが“○○火災海上”“△△海上火災”という名前であることからわかるように、火災保険は歴史の長い損害保険なわけですが、これらの一般家庭向けを意識した商品が登場したのは意外と最近のことで、住宅火災保険は1973年、住宅総合保険は1961年からです。

そして、火災保険の商品名が同じであればその補償内容は全社で同じ、という時代が1999年まで続いていました。

 ところが最近、この2つとは違う名前の火災保険をよく目にします。
これは各社オリジナルの火災保険と呼ぶべきもので、保険の自由化・規制緩和によって1999年以降に発売されたタイプです。

上記の補償内容ベースで言えば、(1)~(7)に加えて、ドアロック費用や暮らしのありとあらゆる補償を盛り込むことができるようになっています。

 また、住宅火災保険・住宅総合保険では一定の制限付きだった(2)~(3)の補償についても、制限を取っ払ってワイドな内容にしているところが多く見られます。

これまでの蓄積で、まだまだ全契約のシェアとしては住宅火災保険・住宅総合保険の割合は無視できないものがありますが、新規の火災保険の大半は、各社オリジナルの火災保険が占めている現状があります。

住宅購入時の火災保険は自分で選択を
 ここで、火災保険との出会いを考えてみましょう。

まず、賃貸暮らしのときに大家側に求められて加入する保険(2年間で2万円程度)の内訳に、家財の住宅総合保険が含まれているのが一般的です。

 続いて、住宅購入をすると、住宅ローンを組む際に、半強制的に建物の火災保険への加入が求められます。
住宅購入は多くの人にとって初めての経験なので、「銀行や不動産会社から提案された火災保険を契約しないとまずいかなぁ……」と思い、そのまま契約する方も多いでしょう。
しかし、実は自分で契約して「この火災保険に入りました!」と後から連絡することも可能です。

 せっかくの機会ですから、“我が家を守る最後の砦(とりで)”として、自分で火災保険を選択するのがおすすめです。
提案される火災保険では、我が家のニーズに不要な補償まで付いていたり、割引制度のラインナップが各社で違うことに気付かずに、自分に有利な火災保険を見逃す可能性もあります。

 インターネットなどでも資料請求できたり、試算できるところも出てきていますので、住宅購入の機会には前向きな火災保険選びをされてみてはいかがでしょうか。


各社オリジナルの火災保険の例

 各社オリジナルの火災保険の特徴は、当然ながら様々です。
以下では、セゾン自動車火災の「じぶんでえらべる火災保険(組立式火災保険)」の例を紹介します。

 この商品の主なポイントは3つあります。
1つには、補償の“バラがけ”ができること。

例えば、「(5)給排水設備のトラブルによる水濡れ」や「(4)盗難」の補償は欲しいけど、「(3)水災」や「(2)風災・ひょう災・雪災」の補償はいらないといったニーズの人(マンションの中層階を購入した人など)について考えてみると、「(2)風災・ひょう災・雪災」はどの保険にもほぼ含まれているため、合理的な補償設計が難しい現状があります。

 解決策としては、盗難補償をあきらめて住宅火災保険を選択する、あるいは、各社オリジナルの火災保険などの中から水災のみ不担保にできる商品を選択する、というのがポピュラーな方法となるわけですが、組立式火災保険のようにバラがけができれば、必要性の低い補償分の節約ができ、その分だけ保険料負担を安くできます。

 さて、ポイントの2点目として、インターネット上で保険料の見積りができることがあげられます(http://www.ins-saison.co.jp/products/fire/eraberu/)。「保険見積りサイトでわかるのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、自動車保険については画面上で見積りできるところが主流であるものの、火災保険については資料請求止まりというのが現状です。

組立式火災保険の試算結果の画面は、それぞれの補償について保険料の内訳も表示されるので、補償の優先順位を決めて、効率的な補償設計をするのに役立ちます。

 3つ目のポイントは、一括払い保険料のクレジットカード払いができること。火災保険料のクレジットカード払いは、まだまだ普及していない状況の中、住宅ローンを組む際に半強制的に契約する火災保険などで活用すると、効果大です。これらの火災保険は、ローン返済期間分をまとめて一括払いするのが一般的で、35年分の保険料だと50~100万円になることも少なくないため、カードのポイントの効果は予想外に大きいかもしれません。

 なお、この組立式火災保険には、各社オリジナルの火災保険の多くで付けることが可能な「(7)破損・汚損」の補償はありません。ご自身の補償ニーズと考え合わせた上で活用されるとよいのではないでしょうか。

 本腰を入れて火災保険を選ぶ機会となるのは、やはり住宅購入のとき。
というわけで、これから住宅購入をする人向けの入門本「ローン以前の住宅購入の常識」を講談社より発売しました。








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