通販型自動車保険の登場から20年の保険会社の現状と新たな取り組みなどを紹介

 インターネットや電話を介して保険会社と直接契約する「通販型(ダイレクト型)」自動車保険は、従来の「代理店型」と比べて一般的に保険料が安いというメリットから「通販型」自動車保険が登場して20年がたったのですが、保険料の安さだけでなく独自のサービスで顧客を獲得しようという動きが活発となり、現在は数十社が通販型自動車保険を販売するようになり、高い収益を上げている会社がある一方でマーケットから撤退する会社も出ているのが現状です。
 保険スクエではそんな通販型自動車保険の現状を紹介する記事が掲載されていましたのでご紹介してみたいと思います。


通販型自動車保険の登場から20年、保険会社の現状と新たな取り組みなどを紹介
( 保険スクエアbang! 自動車保険-2017/05/22 )
ガイド:竹下 さくら
 インターネットや電話を介して保険会社と直接契約する「通販型(ダイレクト型)」自動車保険は、従来の「代理店型」と比べて一般的に保険料が安いというメリットがあります。
 そんな通販型自動車保険が登場して20年が経過。現在は数十社が通販型自動車保険を販売しており、高い収益を上げている会社がある一方、マーケットから撤退する会社もあります。
 また、独自のサービスを展開して他社との差別化を図り、顧客を集めている会社もあります。
安さだけがメリットではない、通販型自動車保険の「今」を知って、賢い保険選びに役立てみてください。


 「通販型」自動車保険が登場して20年がたちましたが、保険料の安さだけでなく、独自のサービスで顧客を獲得しようという動きが活発になってきました。
通販型自動車保険の現状を紹介します。


1997年に初登場した「通販型自動車保険」
 自動車保険の任意保険には、大きく分けて「通販型」自動車保険と「代理店型」自動車保険の2種類があります。
 通販型は、インターネットや電話で加入申込みを行うタイプで、契約者と保険会社が代理店を通さず直接契約を結ぶため「ダイレクト型」とも呼ばれます。
 一方の代理店型は、特定の店舗を持ち、担当者と直接対面して相談や見積もりを行うもので、申込みなどの手続きは担当者が代行してくれます。
 通販型自動車保険は、代理店の運営に必要な経費や人件費がかからない分、代理店型より一般的に保険料が安いほか、インターネットを通じて加入申込みをすると適用される「インターネット割引」など独自の割引も用意されています。


通販型自動車保険の歴史
 以前は代理店型が一般的でしたが、1996年に保険業法が改正され、各保険会社が保険料を自由に設定できるようになったのをきっかけに普及しました。
 1997年にアメリカンホーム保険会社が「リスク細分型自動車保険」を発売したのを皮切りに、翌1998年にはチューリッヒ保険会社が参入。
 同年には、セゾン自動車火災保険が国内損保初のリスク細分型自動車保険「セゾン自動車総合保険」を発売しました。
現在では数十社が通販型自動車保険を発売しており、激しいシェア争いが起きているという状況です。


二極化が進むマーケットの現在
 通販型自動車保険の登場から今年で20年。
自動車保険市場における通販型のマーケットシェアは、緩やかな上昇を続けています。
 通販型自動車保険会社のマーケットシェアを見ると、2005年度は約3.6%でしたが、その後、各社が相次いで市場に参入し、通販型自動車保険会社の数が増えたこともあり、2015年には約7.4%にまで拡大しています。


≪通販型自動車保険大手9社のマーケットシェア(※1)≫
2005年度: 約3.6% / 2015年度: 約7.4%
 また、自動車保険の取り扱い終了を発表したアメリカンホームを含む通販型大手9社(※1)の増収率を見ても、2014年度は約6.4%、2015年度は約6.9%と、以前よりは鈍化傾向にあるものの、自動車保険全体の増収率1〜2%と比較すると依然として高いといえます。

≪通販型自動車保険大手9社の収益率≫
2014年度:約6.4% / 2015年度:約6.9%
各社の決算よりウェブクルー調べ
 ただし、マーケットシェアは確かに上昇しているものの、シェアが最も高いソニー損害保険でも、自動車保険市場全体の約2%にとどまっています。
 また、2016年にはアメリカンホーム保険会社が撤退を決めるなど、保険会社でも明暗が分かれ始めています。


通販型も差別化の時代、自分に合った保険を選ぼう
 こうした背景には、通販型の最大のメリットである「保険料の安さ」だけでは、顧客に選ばれなくなったためと考えられます。

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出典:「全国カーライフ実態調査」(ソニー損保調べ)

 ソニー損保が2016年に実施した「全国カーライフ実態調査」では、自動車保険を選ぶ時に重視するポイントについて、「保険料の安さ」「事故時の対応力」を挙げた人が、それぞれ64.8%、64.6%とほぼ同率でした。
これらに続いて多かったのは「ロードサービスの充実度」で、38.4%が重視すると回答しました。
この結果からも、
保険料の安さだけでなく事故対応やサービス面での充実を重視する顧客が多いことがわかります。


これからの通販型自動車保険
 こうしたマーケットの動きに対応するため、近年では各保険会社が事故対応やサービス面の充実化を図っています。
 ターゲットとする年代層の保険料を割安にした保険や、事故時に専門スタッフが現場に駆け付けて対応をサポートするサービス、安全運転すると保険料がキャッシュバックされる保険など、独自のサービスで他社との差別化を進める動きが活発になっています。
 通販型自動車保険が登場して20年がたちました。
保険料が安いという理由だけで通販型を選ぶのは昔の話。
 自分に合ったサービス、便利なサービスを提供している保険会社を見極めて保険会社を選ぶことが、安心で安全なカーライフを送る上で大切になってきています。



※1.大手9社とは、「ソニー損保・アクサダイレクト・チューリッヒ・三井ダイレクト・SBI損保・イーデザイン損保・そんぽ24・アメリカンホーム・セゾン自動車」を指します。
本記事は2017年5月22日時点での情報です。

 上記は概要を説明したものです。引受保険会社により、商品名や補償内容等は異なりますので、ご契約にあたっては必ず「各社商品パンフレット」および「重要事項のご説明・契約概要のご説明・注意喚起情報のご説明」をあわせてご覧ください。
 また、詳しくは「ご契約のしおり(普通保険約款・特約)」等をご用意していますので、取扱代理店または引受保険会社までご請求ください。
ご不明な点につきましては、取扱代理店または引受保険会社までお問合わせください。


ガイドプロフィール
竹下 さくら(たけした・さくら)
CFP(R)、1級ファイナンシャル・プランニング技能士
なごみFP事務所。千葉商科大学大学院MBA課程(会計ファイナンス研究科)客員教授。
慶應義塾大学で保険学を専攻。
損保会社の営業推進部、火災新種業務部、生保会社の引受診査部等を経て98年独立。
講演・著作多数。イー・ライティング・ドット・ジェーピー所属。


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